Japan Storyシリーズとは
Japan Story は、学びと体験を融合させたスタディツアーシリーズです。一つひとつの旅を「物語」として構成し、日本という国とそこに暮らす人々を、さまざまな視点から紐解いていきます。
それぞれのツアーでは、一つのテーマを軸に据え、現地での体験や人々との出会い、そして地域の日常に触れることを通して、そのテーマを立体的に理解していきます。歴史や文化、社会の仕組みといった、日本を形づくる要素は、教科書の中の知識ではなく、自らの目で見て、体験し、感じる「生きた学び」へと変わります。
「百聞は一見に如かず」という考えのもと、Japan Story が目指すのは、旅を通じて学びを深める新しいスタイルです。参加者一人ひとりが、日本各地に息づく文化や人々の営みに触れ、その土地の背景にある「日本らしさ」を読み解いていきます。
地図の上では一つの目的地に過ぎない場所も、その土地を訪れ、人と出会い、物語を知ることで、日本という国を理解するためのかけがえのない一章となるでしょう。
第1弾のテーマ「防災」

世界の陸地面積のわずか約0.25%しか占めていない日本。しかし、マグニチュード6以上の地震の約20%が日本周辺で発生し、世界の活火山のおよそ7%が集中するなど、世界有数の自然災害多発国でもあります。
日本にとって、自然災害は決して特別な出来事ではなく、日常と隣り合わせにある存在です。だからこそ日本は、災害への備えから緊急時の対応、復旧・復興に至るまで、世界をリードする防災・減災の取り組みを築き上げてきました。

「防災(Bosai)」という言葉は、今や日本国内だけでなく、国際社会においても広く用いられる概念となっています。災害リスクを軽減するための事前の備え、被害の最小化、迅速な対応、そして災害後の復旧・復興までを含む包括的なアプローチとして、多くの国や国際機関からも注目されています。
TeleJapanが企画する10日間の「Bosai」ツアーでは、一つの災害を「備える」「発災」「応急対応」「復旧・復興」という流れでたどりながら、日本の防災を立体的に学びます。防災体験施設での実践的なプログラムに加え、火山島・伊豆大島、東日本大震災や福島第一原子力発電所事故の被災地、そして復興に取り組む地域を実際に訪れ、それぞれの土地で受け継がれる経験と教訓に触れます。
現地での体験や地域の方々との交流を通して、この旅が伝えたいのは防災の知識だけではありません。自然を制御するのではなく、その力を理解し、受け入れ、ともに生きるという日本の知恵、そして幾度もの災害を乗り越えながら培われてきた「しなやかな強さ」と地域社会のレジリエンスを体感する旅です。
全体マップ

この旅が描くストーリー

第Ⅰ章:向き合う
~ 災害を体感する~
本章では、リアルに再現された防災体験プログラムを通して、災害に「向き合う」ことから旅が始まります。地震の激しい揺れを体感し、煙が充満した空間から避難し、初期消火や応急手当を実践します。参加者は、単に知識を学ぶのではなく、災害が発生した瞬間の緊張感や判断の難しさを、自らの身体で体験します。
こうした体験型防災学習を通じて見えてくるのは、防災は巨大なインフラや高度な技術だけで成り立つものではなく、一人ひとりの「備え」から始まるということです。災害の脅威を自ら感じ、向き合うことで、自分の命を守ること、そして周囲の人を支えることが、日本の防災文化を支える最も大切な土台であることを実感します。

第Ⅱ章:備える
~ 地震発生、その前とその後 ~
大地震は数分で収まるかもしれません。しかし、本当の試練は、その直後から始まります。
第Ⅱ章では、地震発生直後の都市を再現したプログラムを通して、発災後72時間をどのように乗り越えるかを体験します。この72時間は、人命救助や生存率を左右する極めて重要な時間とされています。情報収集、避難行動、生活物資の確保、そして周囲との助け合い。一つひとつの判断を通して、日本が一人ひとりの防災意識と行動力をどのように育んできたのかを学びます。
大規模なシミュレーションと体験型学習を通じて見えてくるのは、災害対応とは単なる緊急時の行動ではなく、日頃からの備えと地域のつながり、そして社会全体で積み重ねてきた防災文化の延長線上にあるということです。

第Ⅲ章:減災
~ 地下に眠る巨大治水インフラ ~
都市を自然災害から守るためには、人々の防災意識や行動だけでなく、災害が起こるはるか以前から整備されてきた社会基盤の存在が欠かせません。
第Ⅲ章では、世界最大級の地域の治水施設である首都圏外郭放水路を訪れます。巨大なコンクリート柱が立ち並ぶその壮大な空間は、「地下神殿」の愛称でも知られ、首都圏を豪雨や河川の氾濫から守るために整備された、日本を代表する治水インフラの一つです。
この見学を通して、参加者はインフラ整備や最先端の技術、そして長期的な都市計画が、どのように災害リスクの軽減につながっているのかを学びます。ここで見えてくるのは、防災とは災害が起きてから対応することではなく、何十年も前から社会全体で「備え」を積み重ねていく営みであるという、日本の防災の本質です。

第Ⅳ章:共生
~ 火山とともに生きる島 ~
なぜ人々は、今なお活動を続ける火山の島で暮らし続けるのでしょうか。
第Ⅳ章では、火山が生み出した島・伊豆大島を訪れます。豊かな自然の恵みを受ける一方で、噴火のリスクと常に隣り合わせにあるこの島では、溶岩がつくり出した大地や火口、火山観測体制、避難ルートなどを通して、人々が自然の変化と向き合いながら暮らしてきた姿を知ることができます。
現地での体験や島の人々との交流を通して見えてくるのは、防災とは自然に打ち勝つことでも、災害を完全になくすことでもないということです。自然の力を正しく理解し、その営みに敬意を払いながら、ともに生きる。その姿勢こそが、日本の防災を支える大切な考え方の一つなのです。

第Ⅴ章:危機
~ 津波と原発事故の記憶 ~
巨大地震と津波は、わずか数分の出来事でした。しかし、その影響は長期にわたり、多くの人々の暮らしや地域社会に深い変化をもたらしました。
第Ⅴ章では、2011年の東日本大震災によって引き起こされた「複合災害」の現場を訪れます。地震と津波、そして福島第一原子力発電所事故へと連鎖した未曽有の災害は、16万人を超える住民の避難を余儀なくし、地域社会に長期的な影響を残しました。かつて避難指示区域となった地域や震災伝承施設を巡りながら、災害が社会にもたらした課題と、その後の歩みを学びます。
この章で学ぶのは、災害の記憶だけではありません。リスクコミュニケーション、危機管理、地域との信頼関係、そして復興に向けた長い歩みを通して、日本の防災が想定内の災害への備えだけでなく、想定を超える事態にどう向き合い、適応してきたのかを考えます。

第Ⅵ章:再生
~ 被災地の復興を歩く ~
まちは、わずか数分で大きな被害を受けることがあります。しかし、その再生には、何十年にもわたる時間と人々の努力が必要です。
第Ⅵ章では、東日本大震災の津波によって甚大な被害を受けた陸前高田を訪れます。かさ上げによるまちづくりや、より安全な都市基盤の整備、震災の記憶を未来へ伝える取り組みなどを通して、「元に戻す」のではなく、「より強く、より持続可能な地域を築く」という復興の歩みを学びます。
地域の方々の経験や想いに触れることで見えてくるのは、防災は災害が収まった時点で終わるものではないということです。失われたものを悼みながらも、その経験を未来へ受け継ぎ、次の世代を守るための力へと変えていく。その積み重ねこそが、日本のレジリエンスを支える大切な礎となっています。

第Ⅶ章:創生
~ 復興ツーリズムが描く地域の未来 ~
災害によって大きな被害を受けた地域にとって、本当に必要なのは、建物やインフラを復旧させることだけではありません。暮らしを取り戻し、人と人とのつながりを育み、地域の未来をもう一度描いていくことです。
旅の最後となる第Ⅶ章では、「復興ツーリズム」を通して、地域の新たな歩みに触れます。一人ひとりの訪問が、地域の魅力を知る機会であると同時に、復興を支える力にもなり得ることを学びます。地域の方々との対話を通じて見えてくるのは、災害の記憶だけではなく、そこから立ち上がった人々の強さ、挑戦する姿勢、そして未来への希望です。
この旅が最後に伝えたいのは、防災とは災害を防ぐことだけではないということです。災害に備え、被害を最小限に抑え、困難を乗り越え、そしてより良い未来を築いていく。その一連の営みこそが、日本の「BOSAI」の本質であり、この旅を通して感じていただきたい最も大切なメッセージです。
所要日数:9泊10日
※行程は現地の状況に応じて変更される可能性があります。以下はあくまで予定行程となります。
第Ⅶ章:創生(前半)
復興ツーリズムが描く地域の未来
第Ⅶ章:創生(後半)
復興ツーリズムが描く地域の未来
料金に関するご案内
料金に含まれるもの
- ビザ取得サポート費用
- 海外旅行保険
- 行程に含まれる日本国内でのすべての移動費
- 食事代(1日3食:朝・昼・夕)
- 日本滞在中の宿泊費 ※洋室:2名1室/和室:4名1室
- 行程に含まれる入場料・体験プログラム参加費
- 添乗スタッフおよび交流ゲストの費用
- 日本国内用4GデータSIM
- ツアー運営・管理費
料金に含まれないもの
- ベトナム~日本間の往復航空券
- 個人的な買い物・支出
- VAT(付加価値税)
- 上記「料金に含まれるもの」に記載のない費用
お支払い・ビザ・変更・取消に関する規定